ハウスメーカーにかけられる予算ってどのくらいまで?
2020年02月08日
ハウスメーカーに戸建て住宅の注文住宅を依頼するときに、一番問題になるのは予算です。坪単価などに関心が高いのは、どの程度の金額を予算として設定しなければならないかを、早期から明らかにしておく必要があるからです。それでは実際のところハウスメーカーに依頼するときに、どれほどの予算を想定するべきなのでしょうか。いくら戸建て住宅に夢や希望を抱いていても、予算を超えたスペックの家を建築するのは不可能です。全てを手持ちの現金や貯蓄などでまかなうのは困難なので、銀行や政府系金融機関の住宅ローンを併用して、予算を設定することになります。住宅ローンは年齢や年収・金融資産額などにより利用限度額の上限は決まっています。理論的には上限ギリギリまで住宅ローンを利用することで、ワンランク上の戸建て住宅を購入できるかもしれません。しかし、その結果厳しい返済プランになり貯蓄にまわすお金もない生活を余儀なくされるリスクがあります。リスクの大きすぎる返済プランは、失業やリストラなどに直面することで簡単に破綻します。住宅ローンの支払が延滞すると、保証会社は代位弁済し残債務の支払を請求されて、最終的にはマイホームを手場なすことになります。したがって住宅ローンを組むときは、計画性のあるムリのない返済プランを組むことが大事です。
ムリのない返済プランになると借入額も当然少なくなります。それではいかほどの金額を用意できれば、マイホームに手が届くのでしょうか。住宅金融支援機構のデータによると、住宅価格の全国平均は、約130平米で建築費用は3308万円だそう。もっとも建築費用は首都圏や大都市圏と地方では異なります。首都圏に限ると建築費用は3593万円、地方圏では3106万円となっています。
一つの目安として3000万円を想定してみて、この金額でどの程度のスペックのマイホームを建築できるのか。3000万円台前半の金額では、平均的な家の金額に相当します。しかしすべての希望を実現するには不足するので、予算をあわせてお金をかけるところと、コストをおさえるところのバランスを取ることが要求される金額と言えます。たとえば外観デザインにこだわりたいなら、内装はシンプルでリーズナブルな素材にするとか、LDKの床には無垢材を使用し他のフロアはクッションフロアを使用するなど、コストの投入にメリハリを着けるわけです。家族で話し合って、ライフスタイルにあった家づくりに臨むことが大切な視点といえます。